もやもやする気持ちを言葉に
相変わらず夫の帰宅は遅い。平均帰宅時間は9時半〜10時ごろ。遅い日は11時をまわる。飲みに行けば日付けが変わって帰ってくるのが当たり前。早く帰れる日もたまにあるが(2週間に1回くらい)、その日の会社を出る前に「今から帰る」と連絡があるので、予めお願いすることの見通しは立たず、帰ってくる時にはその日にやるべきことはすべて片付けてしまっている。
今は私が育休中だからやっているけど、復職したらどうなるんだろう?
具体的に目の前に困ったことが現れてからじゃないと夫の性格上対処しようとしないからまだ話し合いはしていない。夫は自分で火をつけてからバタバタと自分で火消しをするタイプ。火がつく前に予想して対策をうつことはあまりない。自分で火消しをする気持ちがあるだけまだいいのか。。
こういう気持ちの中で読んだのが、中野氏の『「育休世代」のジレンマ 女性活躍はなぜ失敗するのか?』
時間があった産休中にも一度読んだが、内容よりも選民意識的なものを文章から感じてしまい少し引いてしまっていた。改めて読み返してみると今の私の気持ちを先回りして言葉にしてくれている。私は決して高学歴でも高収入でもないが、夫へのもやもやについては同じ気持ちを抱いている。
「妻は子どものために仕事をあきらめる面があっても、多くのケースで夫は自分の仕事の一部を犠牲にして子育てを担うつもりがない。」
「悪いのは協力姿勢のない目の前の夫だけとも限らない。分担の話は夫婦間の問題とされがちだが、その背景になる社会の圧力1つ1つを排除していかなければ根本的には変わらない。」
「分担が偏っていてもせめてそのことを夫が認識して申し訳ないと思ってほしい。」
我が家でも夫が平日夕方~夜にかけての家事育児を分担しない(できない)ことは目に見えているが、夫だけを責めても解決しないことも分かっている。夫が転職等すれば解決するかもしれないが、それを本人が望んでいない中で私は強制できない。最後の「申し訳ないと思ってほしい」のくだりは、本当に心の底から共感した。
どこまで夫に求めるのか、私たち家族にとって負担が少なく納得できる形がどんなものなのかの試行錯誤をこれから繰り返していくのだろうな。
仕事に対しても正にこれという文章があった。
「正当な責任を任され、正当な貢献に対して正当に評価されることを要求すること」
小心者の私、がんばれ。
「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? (光文社新書)
- 作者: 中野円佳
- 出版社/メーカー: 光文社
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