試行錯誤と紆余曲折

都内在住30代、子育て、仕事、家事、日々のこと

夫が半年間育児休業を取得した話

夫(30代前半、日本企業勤務)が育児休業を取得したことについての妻側の記録。すでに夫が復職して5カ月経っているので記憶から消えていることもあるかも。

 

一言でいうと「バカンス」。

夫が育休を取ったというと、どうだった?と聞かれる。「1人の育児休業は“育児”休業だけど、2人での育児休業はバカンスだったよ」というのが私の答え。

とにかくよい時間だった。夫も2人目がもしできてもまた育休をとると言っている。ウェルカムだ!(2人目を目指すかはまだ決めていない)

子どもが生まれるまで、当たり前に2人で働いて、2人で家のことをして暮らしていたから、育児だけ妻がメインでするという流れが不思議だった。

子育ても2人でするのが自然だと思うと夫に伝えると、夫も育休を取ることを前向きに考え出した。

私たち世代にとって、男性が育休を取るというのはものすごくレアではなくなってきている気がする。あくまでも私の感覚値だけれど(現に大学時代の友人の夫も4カ月育休をとっていた)。似たような考え方や生き方を選ぶ者同士が近くにいるというのもあるだろうけど。

 

<前提>

・夫が育児休業を取ったのは子どもが生後2か月から8か月の6か月間

・夫婦ともに家事は一通りできる

・夫婦仲は良好 ←夫が育休を取ったからというのもあるかも

・夫婦ともに夫婦で子育てをしたいという気持ち

 

<何が良かった?>

・2人の子どもを2人で育てることができる

・夫の復職後も子どもとの良い関係は続く

・子どもが生まれても各自、自分の時間を持つことができる

・平日に家族でお出かけ・旅行ができる

 

やっぱり一番大きいのは、育児の大変さや喜びを共有できること。2人でやると本当に大変なことは半減するし、喜びは単純に2倍。夜泣きも交代で対応したし、離乳食も予防接種も発熱も、大変なことでも大人が2人いると割と余裕を持って対応できる。まったり過ごす幸せ時間はもちろん充たされる。子どもが寝ている時間の重要性を夫が当たり前に認識しているのも地味にありがたい。

 

2つ目は、夫と子どもとの関係。夫が復職して5カ月たつけれど、良好な関係は続いている。週末にほぼ丸1日預けて出かけても2人で仲良く過ごしている。だいたい月に1回、丸1日、自由な時間を気兼ねなく手に入れている。(あとは週に1回、半日のフリータイムを夫婦お互いが持つことにしている)

 

3つ目、夫の育休の初日に簡単なスケジュールを作った。単純に週3日(平日)は、お互いが半日ずつ子どもを一人で見て、もう一方はフリータイムを持てるようにしようというもの。午前(9:00-12:00)と午後(14:00-17:00)に分けて週に3日、1日3時間は自由な時間というのを子どもが生後2カ月からやった。私はこの時間で前々から気になっていた資格試験の勉強をし、受験した。結果は不合格だったけれど、社会人になってから一番勉強した期間だった。残りの週4日は家族の時間として過ごした。

 

4つ目、これは言わずもがな。日々のランチはもちろん、子どもが5カ月の時に熱海、8カ月の時に沖縄に旅行し、いい気分転換ができた。

 

〈デメリット〉

・経済的に少し影響あり

・喧嘩が増える

 

やはり気になるのは経済的なこと。

でも正直に言うと我が家は大きく変わらなかった。夫婦ともに同じくらいの収入でお互いが育児休業給付金を貰い、社会保険料は免除される。多めに設定してた各自のお小遣いを少し減らせば家計的には大きなダメージはなかった。(ちなみに我が家は家計合算でそれぞれお小遣い制(同じ額))半年間は給付金が月収の約2/3貰えるのが大きかった。

 

2つ目。これは育休を取らなければ別の理由でしたと思うけれど、単純に一緒に過ごす時間が増えて“生活”をともにするようになって、イラッとすることが増えた。お互いに。こんなに一緒に過ごしたことがなかったから(結婚してても共働きで平日は基本個人プレーだった)、今まで気にならなかった性格やくせ等で、ああ合わないなぁと思ったことが何度あったか。でも何に腹が立ったのかもはや覚えていない。

これはちょいちょい喧嘩して、お互い溜めすぎずにやり過ごした。

夫が復職したら夫の注意が外向きになって、こういう種類の喧嘩は減った。(別の問題はある)

 

 結論、夫が育休を取って大変と言われる時期の育児は大分楽しいものだった!

そして夫が復帰してからも心が楽なことが多い。

デメリットもあるが、それらに勝るものはないと思う。